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なんだ、そうか!と笑いながら、少し遅れて車に戻ったら、私の席に缶が置いてあった。
「ハイサイ!ゴーヤー茶」の缶だった。おじぃからのプレゼント。車が走り出し。
見たことのない植物が強烈な陽を浴びて風景の中で力を増しはじめた。そしてそれを見ながら。
その、東京には売っていないかすかに苦いおいしい飲み物をひとくち飲んだ時に、私の頭が切り替わって、沖縄になじんだ。
その瞬間を人は選べない。私のはじめての沖縄は、その瞬間からスタートしたと今ではわかる。あ、沖縄にいる、今!と初めて実感した。
よしもとばなな著「なんくるなく、ないー沖縄(ちょっとだけ奄美)旅の日記ほかー」より引用 |